2014年1月18日土曜日

仲間からもらう危機感

担当している6年生も残り2ヶ月で卒業を迎えます。

彼らを4年生のときからみているので、卒業を思うと感慨深い。
僕は彼らに卒業課題を出している。それは、練習場のゴールからゴールまでリフティングで一度も落とさずいけること。距離にして約50メートルだ。

地域のサッカークラブで、選抜などをしていない。だから、上手い子もいればそうでない子も正直に言うと所属している。人数もそれなりにいるのでレギュラー争いが必要になる。
そういう環境の中で彼らに課した課題も半数以上がクリアをし、残りのメンバーがクリアできるかどうかドキドキしています。

なぜ、このような課題を出したかというと、中学校に進学したときに「サッカーをしていた」と自信をもって言えるため。
というのは、表面上で、選手に「やれば自分でもできる」という自信を少しでももって卒業をしてほしいから。卒業をしてサッカーを続けてくれたら嬉しいけれども、続けなくたって良い。
どんな道を歩んでも「がんばれた経験」は必ず活きてくると思うからです。

コツコツ続けること、ボールを落としてもスタートラインからやりなおせること、そして何よりボールが落ちそうになったときに足を必死に伸ばせること

こういう経験はどこかで必ず役に立つはず。


今日、また一人クリアをした。クリアしていない選手がそれをみて「正直やばい」と思ったと思う。一人また一人とクリアする度にできていない選手は危機感を感じると思うけれど、決して悪いことではない。プレッシャーであると同時にモチベーションにも繋がると思うからだ。

そして、クリアできた選手を、既にクリアできている選手達が拍手で温かく迎える。

「おめでとう!」

と声をかける。こういう光景をみられるようになって、6年生の成長を感じている。技術だけでなく精神的な成長も。

卒業が近づくにつれて、僕が言うべきことは少なくなっていく。寂しくもあり嬉しくもある。そんな複雑な感情をいただきながらも、残りの2ヶ月、彼らの成長を温かく見守りたいと思う。春はもうすぐだ

0 件のコメント:

コメントを投稿