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イギリスに来てもアメリカに行っても Uber の普及率には目を見張る。
多くの人が、タクシー安いよーとか言ってシェアをしながら使っている。
ただ、Uber はタクシーの未来を変えるのかというと No な気がしていて、ぶっちゃけ将来的には今もてはやされているほどの企業じゃなくなる気がしている。
そう考えるには理由があって、こないだ面白い記事が News Picks で日本交通の川鍋さんのコメントとともにあった。その記事によると、Uber のドライバーは46%が commission fee としてUberに持って行かれて、その上ガソリン代やメンテナンス費用は自分持ち。
つまり、得られた収入が100とすると、50も手元に残るのか怪しい。元々の100の値段も既存のタクシーと比べたら安いし、何より乗客が捕まるまでの間の待ち時間はただもて遊ぶしかない。
その一方で、日本交通では60が手元に残る。もちろん、元の100がUberより大きく、ガソリン代等は会社もち。きちんとシフトも組まれている。
また、 Uber の利用率を上げるために、タクシードライバーを増やすことは可能だろうか?
答えは否だと思っている。ある程度は増えるけれど頭打ちするよね。それには2つの理由があると思っている。
1つは、ドライバー数の上昇に伴い、一回の乗車賃が減少すること。これが起こると、先述した(手元に残る)収入はさらに少なくなるわけですね。このままのモデルであれば持続不可能だと思うし、労働搾取と言われても仕方ないのかなと思う。
2つは、昨今の環境規制への流れを考えると、タクシー利用者数が増えれば、道路利用料の支払いなんかも十二分に考えられると思う。特に、都心。排気ガスでこれ以上、環境を汚染し続けるなんて、ぶっちゃけ勘弁。じゃあ、田舎はどうか?タクシー需要はそんなにあるのか疑問。
しかも、そうなるとさらに運転手の手元に残る額は減少するでしょう。
こんなことを想像してみると、Uber には明るい未来があるとは到底思えない。現時点でも、Uber利用者の60%は男性で、やっぱり色々なことを考慮して女性の方が利用率が下がるのは仕方のないことだし、Uberが問題に対処できる、ビジネスの仕組みになっているかはかなり怪しい。
こないだ、ボストンで初めてUberを数人で使った。この時、目的地までの間に通るであろう道で、一人降ろしたかったのだが、運転手に確認しても、降ろせるかどうか全くわからない。仕方ないので、目的地を、その一人のホテルに変更して、降りた後に、目的地を再度変更することで、もともとの目的地に行こうとした。
驚くことに、運転手用の地図が勝手に目的地変更をされ、運転手はどこに向かうか分からない様子でただ変更された目的地に向かう。これを見て、ああ何だか利用者の一人として悲しくなってしまった。
確かに便利だし、安い。だけど、目の前の光景は、運転手の思いには関係なく、彼ら彼女らはただ映された地図に従っているだけだ。そこには何もストーリーはなく、冷たいものが胸に刺さって、Uberの利用は今後するだろうかと途方にくれた。
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