今日の日経の一面が医療制度に関することでした。
リンクに詳しく書いてありますが、ざっくりいうと
大病院にて診察してもらうときに紹介状がないと初診に1万円かかりますよ
という記事。
たいしたことない症状でも「念のため大きな病院で検査するか」という人も多いのだろう。こうすることで、救急など本来大病院で受け入られる患者の処置などに割ける時間は限られるし、何より診察に待つ時間はうんと長くなる。
3時間待っての3分診療とは良く言ったもので、3分以内に終わるケースも多々あるのではないでしょうか。事前に質問を用意しないとあっという間に会計です。
こういうこともあって、これは面白い試みではあります。
紹介状が必要ということはかかりつけ医の重要性に目がいきます。彼らがもう少し詳しい検査・手術をする必要があるなど判断すれば、「◯◯病院の△△先生」という様に紹介状を書いてもらえます。
だけど、かかりつけ医が十分な診断スキルを持っているでしょうか?彼らにとっては客が増えるという”おいしい”制度にならないか。
診療所にお勤めの医師で定期的に大学病院等で手術などを行う先生は常にスキルアップができますし、自分のスキルにフィードバックする存在がいますが、そうでない医師はどうでしょうか。
ちょっと疑問です。
また、この制度を導入するにあったって総合医の育成に厚生労働省は舵を切るでしょう。
イギリスはプライマリケアは総合医がやっています。(これも問題が起きてますが、それは調べて下さい)
今の日本の制度は専門医を育てる仕組みで、総合医を輩出する仕組みはありません。今の臨床研修制度はその布石みたいなものなのかもしれませんが、十分とは言えないでしょう。
あと、患者が自分のデータを自分で管理するようになるかもしれませんね。自分でCTやMRIの映像をもっていれば、セカンドオピニオンを得るために違う病院へ行ってもそこで同じ撮影する必要なくなりますし。
とにかくこのような取組でどれくらい医療費削減に繋がるかはやってみないと分かりませんが、国の財政が悪化していたりこれから高齢者がもっと増えることを考えると
もっと早く医療の分野も対策が必要になってくるだろうなぁ。
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