先日、1/20に卒業論文を提出した。23:59の締切のところ、23:30頃まで先生に分からない作業を聞きながら提出をした。文字通りギリギリだ。
提出の一週間前、僕は卒業させられないよこのままじゃ、と言われていた。途方にくれ、どうしようか悩んでいるときに先生がくれたサジェスチョンは大きな大きな助けだったし、もう一人の先生からは、「ここでやらなくて、どうすんねん」というような叱咤をもらった。
時間との勝負の中、そこからは文字通り寝てない。気が張っているからか昼寝はできない。このことを友人に言うと、
まるで、工場。一度止めるともう一回再運転させるコストが膨大でなかなか止められないのね。
上手いこと言ったなと思う。まさにその通りで寝ている余裕がどこにもなかった。だけど、あれだけ面白くないと感じていた研究が楽しく感じたのは、提出の三日前。データと改めて向き合っているときに、とても興奮したのを覚えている。それがエネルギーで、先生にもう一度修正を見てもらえたのは提出の1日前。実質、ほとんど寝ずに三日で1万5千字を書いているので、文章はところどころ酷い。しかも、空欄もある。
だけど、先生とのMTGを終えて先生の心配が消えた様子が伝わってきた。内容的には、大丈夫そうだ。先生に、「三日ではじめて研究が楽しいものだとおもいました」そう伝えると、「もう少しはやく気付いていればな」と笑いながら言われた。
そこからは、先生とディスカッションした部分を練り直す。たった、10文字程度の言葉がでてこない。クリエイティビティが働かない。そのままその一日が過ぎる。
当日。学校に泊まっていたのにも関わらずシャンプーなどを忘れた僕は、朝飯とそれらを求めにコンビニへ。大きいボトルのしか見当たらない。店員のおばちゃんに聞くと、それしかなさそうだ。それだったら、もはやシャワー浴びるの止めようかと考えていると、旅行用の身にボトルを見つけた。こっそりあったのだ。
それを手にレジへ。おばちゃんに「あったよ」と伝えると、「どこか行くのかい?」
卒論をやりに学校に泊まっていたんだけど、シャワー浴びれなくて。
会計を終えても、おばちゃんは袋を渡さない。レジ横の棚にあるハッシュドポテトをガサゴソし、それをビニール袋へ。
「いや、頼んでないんだけど」と言いかけたそのとき、
おばちゃんが「これ、私からのプレゼント。頑張ってね!」
そのとき、とてつもなく暖かい気持ちになったのは言うまでもない。べつに、作業を手伝ってもらったりした訳ではないけれど、これで卒論だせそうだ、そんな予感がした。
11時までその日提出の別の課題をパッと終わらせて卒論へ。それでもやっぱり言葉がでない。10文字ちょっとがでないがために、前に進めない。
キャンパス内で会う人会う人が声をかけてくれた。頑張って!その言葉は背中を押す。
11時。授業に向かうと先生が、終わったか?終わってない。次の授業がスピーキングのテスト。眠いし、頭が回らないけれどなんとかなった(と思ってる)。
その後、Ph.D.の人とディスカッションし、進む。これであとは書くだけだ。先生にも進捗を伝える。そうすると、提出前日にお会いしていないほうの先生から、顔が違うわね、と言われる。ここからが時間との勝負。時計は止まらない。
だけど、直前までキーボードを打ちまくる。10時、10時半、やべーいけっかな。
11時。ほぼ終わった。だけど、分からない部分がある。直前に、心配をしてメッセージをくれた先生が、まだキャンパスにいることを祈って電話する。いる!
ここから、先生にわからない部分を聞いて、とりあえずアップロードする。提出ページは、タイトル、アブスト、キーワードと入れないといけない。時間がかかる。
アップできた。提出した瞬間、でた一言が「先生、オレこんなカッコ悪いの出しちゃいました」だった。
もっともっとやっていたかった、その思いが拭えない。先生は理解を示した。Ph.D.の人でも博士論文が恥ずかしくてたまらなく感じる人がいるらしい。何か分かる気がした。期限がないと終わらないけれど、こんなんじゃない、そういう思いが頭に残った。
先生に、「研究楽しかったです。ありがとうございました。」そう伝えると、先生からは「楽しいでしょ?」と言われた。研究者はこの楽しさを知っているから続けているのだとそのとき悟った。
これが終わって三日。寝ていなかった反動からか、体が異常な疲れをだしてる。とにかく眠い。そして体調が良くない。卒論は提出したけど、まだやらないといけないことは残っている。一月中は勝負。これが終わったら、全力で寝る。
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