2015年11月10日火曜日

消化しきれていなかったもの

Japanese Only...


3年間に運営に携わった、TEDxKeioSFC。この時の経験は3年経っても消化しきれていなくて、最近ふと思うことがあって、これで最後の最後までお腹を通って行った気がした。

いただいた協賛金をどう使っていくか、チケットをいくらにするか、その他含め、学ぶことしかなかったし、これが僕がビジネススクールで学んでみたいと思った原点だった。

もちろん、あのカンフェレンスは僕らだけの力でできたのではなく、いろいろの方の協力がなかったら開催なんてできなかった。

こういうことを今回は書きたいのではない。今まで消化しきれていなかったのは、「ビジョン共有に何が大切か」ということだったのだと、最近ハッと気付いた。


この時のテーマは、Think Like a Child 。たくさんあるTEDxイベントの中でどうやって自分たちのコンセプトを伝えるのかということにすごく頭を悩ませたし、それを表現する、スピーカー選定、彼らのスピーチ、そしてポスターや会場のデザインをどうするか、ということを喧々諤々メンバーと議論した。あーでもない、こーでもない。

コンセプトが決まった後は、それをどうやって表現をするのか。これが表現できなかったら、全くもって意味がなくて。これは単体のプロジェクトではなく、企業運営を考えても非常に重要な観点なのだろうと思う。

素晴らしいデザインディレクションがあってそれを形にするデザイナーがいてくれたので、僕らのイベントは少なくともいろんな観点から自分らの思いを伝えられたと思う。


例えば、Think Like a Child をテーマにして、会場は紙飛行機でいっぱいにした。

パンフレットには、こう書いてある。


紙飛行機、飛ばすのなんて、いつぶりだろう。
わたしたちが皆さんに贈るメッセージは、
Think Like a Child.
やりたいことに正直で、大好きなことに一生懸命で、
わくわくを原動力に、とにかく一歩を踏み出してみる。
落書きしたテストで紙飛行機を飛ばした、あの頃の気持ち。
あなたの好奇心を乗せて、未来へ。


そして、このポスターには折り目がついていて、折っていくと紙飛行機になって飛ばせる。(飛ばさないで取っていただけると嬉しいのですが。笑)

ポスター、は右半分におもちゃが並ぶ。


会場に入ったお客さんが、わくわくして帰っていけるか。

スピーカーの選定から始まって、トータルにデザインの力を借りて Think Like a Child というコンセプトをどうやって伝えていくのか。ここをとにかく議論して、その時の自分たちにとってのベストを尽くせたことに価値があったのかなと思う。

ビジョンを掲げてどうやってシェアするのか。

自分の伝えたいメッセージを文章、絵、あるいは3次元の物質、どの手段を使うと、あるいは複数の手段をどう統一感をもち伝えられるか、そこについて、考えることができたというのが、運営に関われた最大な価値な気がする。

0 件のコメント:

コメントを投稿