浦和サポーターが「Japanese Only」という横断幕をスタンドへの入り口にはった。
この人種差別をうたう行為に対して、日本サッカー協会「無観客試合」という制裁を下したけれども、これは素晴らしい決断だったと思う。
時事ドットコムの記事によると、制裁の種類は以下の9つあるようだ。(記事をみると、したにいけばいくほど、重い処分のよう)
(1)けん責(始末書を取り、将来を戒める)
(2)制裁金(1件につき1億円以下)
(3)中立地での試合開催
(4)無観客試合の開催
(5)試合の没収(試合を没収し、0-3の敗戦と扱う)
(6)勝ち点減(1件につき、リーグ戦の勝ち点を15点を上限として減ずる)
(7)出場権剥奪(リーグカップ戦の違反行為に対し、次年度の出場権剥奪)
(8)下位ディビジョンへの降格
(9)除名(総会で4分の3以上の議決を要する)
勝ち点減などの方が重い処分だし、それくらいの制裁があっても不思議じゃないけど、無観客試合は正しい判断だっただろう。
こうしたことで、多くの「日本人」サポーターへ強いメッセージが投げかけられたと思う。
日本には、圧倒的に日本人が多くてあまり異なる人種や思想に触れることは少ない。自分が受けてきた教育を振返っても、差別的なメッセージがそもそもどういうものなのか考える機会はほとんどなかった。
「みんな一緒」そういう意識は多くの人がもっているだろう。その分、一緒じゃない人にどう対応をすればいいのか分からない人も多いのではないだろうか。
だけど、人種差別は許されない。それを伝える上で、あえて清水のサポーターも応援できなくしたことで「人種差別はいけない」ということをより発信できたと思う。勝ち点減では、サポーターは会場に向かうことができるわけだから、当事者意識は持ちにくい。だけど、浦和、そして清水のサポーターも会場に立ち入ることを許さないことで、2チーム以外のサポーター、選手たちにも啓発効果があったと思う。
そして、そのサポーターの中には子供もいる。子供がこういう問題を考える良いきっかけになっただろう。
無観客試合という判断を下したJリーグ幹部に賞賛を送りたい。
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