2013年10月26日土曜日

Discussion and Dialogue

最近、学習する組織という本を読みました。

これは5つの要素を重要だとしています。
  1. システム思考
  2. 自己マスタリー
  3. メンタルモデル
  4. 共有ビジョン
  5. チーム学習
ボクが特におもしろいと感じたのは、5. チーム学習ででてくるディスカッションとダイアログの違いでした。

ディスカッションのイメージは意見と意見を「戦わせる」というようなイメージですね。海外の大学はして、日本の大学はこういうことをしないと良く言われますし、最近はオンライン教育についての話題でのキーワードのひとつです。

ダイアログについては、みなさん「???」という状態なのではないでしょうか?ディスカッションと何が違うのかと。そうそう。

ダイアログは自分の主張の前提を「明らか」にした上で行われるもので、話を広げていくものというようなイメージです。僕らの主張、考えはメンタルモデル(バイアスや考えるときのクセなど)に反映をされています。なぜ、そう考えるのか、その前提となる事柄があるのです。それをお互いに理解してもらった上で行われるものという解釈になると思います。
それで、ディスカッションについてはその前提を自分で気付くあるいは相手に明らかにするプロセスで必要になってくるものかと思いました。

ディスカッションは自分の思考について「深め」、ダイアログは思考を「広げる」という違いだと本を読んでて感じたところです。

良く、ディスカッションをするとアイデアが既存のものから1つジャンプしたものになるということを聞きますが
あれは、ディスカッションとダイアログの両方が行われているのじゃないかと思いました。

少し前に、某企業の採用担当の人にあって聞いた話を思いだしました。

ディスカッションを応募者としているときに、論破しようとしてくる人
より良いアイデアがでてくる人がいて、論破しようとする人は議論について勝った負けたということに縛られがちなように思う。

という話を聞いたんです。あぁなるほどなと思いました。

ちなみに、この本は今年読んだ中で一番にストンと落ちた本でした。おそらく、何かプロジェクトなどの経験があって、そこで上手くいかなかったことを考えることがある人は、読んで納得したり構造化できたりする話が多いと思います。まぁそれと同時に「これってどういうこと?ちがくね?」ということもでてきますので、それを他の人とシェアできる人にはオススメの一冊です!


話は少し本の内容とは離れますが、昨日この本をもとにした勉強会をしました。
ボクを含めて4人。4人が出会ったのは2011年3月のアメリカ。年が近く、本当にたまたま出会えた4人だ。

ここで生まれた友情を今も大切にできていることは不思議であると同時に嬉しい。ひとりひとり好きなことをやってるので、なかなか皆が揃う機会はない。「次に皆で集まるのはいつになるかな」と言って勉強会のあとにお酒を飲んだ。1人1人、歩んでいく道はちがう。だけど、将来この4人で何か一緒にできたら良いなと思う。

この3人とは卒業しても一生付き合っていけると感じている。こういう友情を築けたことは本当に今後の財産になるんだなぁとしみじみ思った。互いに刺激し、悩み、議論し、バカな話をする。心から幸せだと思った。

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