(こんなタイトルの記事を男性である僕が書くのも抵抗があるのだけれど、という前置きをしておきます。ご容赦ください)
ここ1週間、facebook で僕の(留学中・留学経験のある)日本人の友人が何人か以下の動画を with 怒りコメントでシェアしていた。これは、ili と呼ばれる翻訳をしてくれるデバイスのCM。まずは動画を見てみてください。
白人男性が、日本人女性に対して英語でキスをしませんかと、翻訳機を使って誘い、最後の女性は戸惑いながらもしてしまうという内容です。これはCMなので中の人はみんな演者さんだと思いますが、こういうCMが作られてしまうということ自体に、非常に残念な気持ちにさせられました。
この動画を見て「白人男性が、日本人女性をナンパしてキスするなど簡単とレクチャーしている」という過去のニュースを思い出した方もいらっしゃるかなと。僕は、この類のものを見るのは3回目。そのうち一回は海外の友人から見せられたことにあります。
一つは、日本でも結構大きく取り上げられた「」のニュース。数日間はそのニュースを多くのメディアが取り上げていたと思います。日本人女性はカルい、そんな風に思われているなんてありえない!と憤慨された方も多いのかもしれません。特に女性のあいだで。だけど、時間を経て、2つも見てしまっているあたり日本人女性に対して、こういう評価が下されている証拠だということを受け止めないといけません。
2つ目は、マンチェスターで台湾人の友人に見せられたものです。これは3つのうちで一番ひどくて、ナンパされた日本人女性が外国人とキスしたり一緒にお風呂に入っているのが映った動画でした。見ていて本当にイライラするもの。友人曰く、台湾のニュースで取り上げられ話題になっているのだと。「日本人女性って外人さんにホイホイついてっちゃうの?しかも動画でアップとかありえないんだけど」と言われて、非常に悲しく胸が締め付けられました。
そして最後にこれ。CMだから、別にキスという性的な行為を想像させるような演出にしなくても良かったはず。だけど、実際はそうなっていて、もう呆れてものも言えない。
僕は、多くの日本人女性が誘われても簡単についていかないと思っている(願っている)。それこそキスなんて迫られても断れるでしょう(断ってくださいね)。
だけど、外人に迫られた恐怖でキスをしてしまったりする人もいるかもしれませんが、舞い上がってノリでキスしてみたり、勘違いしちゃっている女性が一定数いるのも事実なのでしょう。だって、これで3つ目だもん。一部の外国人は本当にこういう勘違いをしているんですよ。
外人さんだけを責められず、してしまう日本人女性も問題。自分たちで自分たちの首を絞めているようなものです。「私たちカルいの」と発信しているもんですからね。
キッパリ No と伝えて去りましょう。舞い上がっちゃダメです。勘違いもダメです。そうやって誘ってくる人は、あなたのことを見下しているだけです。
怖がっちゃう人、どうしましょう。一先ず逃げましょうか。腕を掴まれたら抵抗してください。日本は、外人さんはいるだけで勝手に目立つので、彼らは嫌なはずです。このあたり、勇気が出せないシチュエーションにいたことがありませんので、いい対応策があれば広げてください。
海外でこんなことしてたら Sexual Harrasment で大問題。海外でもキスは特別な感情を表す時にするものです。何かしらのカタチの愛を表現するものです。日本ではもしかしたら、外人さんはキスに対するハードルが低いかも、と思われる方もいるかもしれませんがそんなことないですよ。
日本人の方々、インターネット時代ですので、情報は簡単に翻訳され世界中に流れます。
ちなみに、こういうCMなどを作って、逆に注目を集め売り上げを上げようという意図もあるかもしれません。が、世の中上手くできていて、ちゃんと「正しくない」ものは淘汰されると思うのです。実際にこの記事を書いている僕を含め、少なくとも僕の周りで、これを話題にしている人は、プロダクトの性能、とか一切書いてない。実際見て欲しいのはプロダクトのはずなのにね。このCMは僕にとっては本質的なメッセージを伝えられていないと思うのです。
声を上げないことは日本人大好きですが、違うと思ったことを伝えましょう。本当に勘違いされてしまうので。国会事故調査委員会で調査統括をされた宇田左近さんの言葉(だと思う)で「Obligation to dissent - 異論する義務」という言葉があります。大好きな言葉です。これに似た動画を見たり別の機会でも、何かあなたが少しでも違うと思ったら、異論を上げましょう。それは義務。
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